2019年度行政書士おすすめ通信講座!
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目次
1.行政書士と司法書士の違いについて
1-1.行政書士と司法書士の試験難易度比較
1-1-1.試験範囲の違いについて
1-1-2.行政書士と司法書士のダブル受験
1-1-3.行政書士と司法書士の勉強時間
1-2.行政書士と司法書士の仕事内容の違い
1-2-1.行政書士と司法書士の相続手続き業務
1-2-2.行政書士と司法書士の会社設立の業務
1-2-3.行政書士の独占業務について
2.行政書士と司法書士の年収
3.行政書士と司法書士のダブルライセンス
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1.行政書士と司法書士の違いについて
同じ「書士」という資格から行政書士と司法書士がよく比較されます。
資格名に書士が付いている通り、どりらも資格も書類作成がメインとなる仕事には間違いありません。
しかし、同じ書士であっても仕事内容は全く違い、作成した書類を出す機関が大きく異なってきます。
まず行政書士ですが、行政書士が作成した書類は主に都道府県の行政機関(県庁・市役所・区役所・町役場・警察署等)や国の行政機関(各省庁)に提出することになります。
次に司法書士ですが、司法書士が作成した書類は登記申請や裁判に関わる書類となるので、法務省や裁判所などが提出先となります。
1-1.行政書士と司法書士の試験難易度比較
どちらの試験も一年に1回で、行政書士の試験は11月に行われ、司法書士の試験は筆記試験が7月に行われます。
合格率は、行政書士が10%前後に対して、司法書士の合格率3.5%前後となっています。
合格率だけみても司法書士の方が断然難しいことがわかるかと思います。
1-1-1.試験範囲の違いについて
まずは行政書士の試験範囲は、法令等の科目と一般知識等の科目に分かれます。
法令等の科目からは憲法、行政法、民法、商法、基礎法学の5科目が出題範囲となり、一般知識等からは政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解の3科目と出題範囲となります。
次に司法書士の試験範囲ですが、憲法、民法、商法、刑法の4科目と不動産登記及び商業登記に関する知識と供託法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法の5科目が出題範囲をされています。
共通している科目は憲法、民法、商法となっていますが、出題される内容は司法書士の方が難しくなっています。
1-1-2.行政書士と司法書士のダブル受験
まず試験の日程から見ればダブル受験をすることは可能ですし、勉強方法によってはダブル受験をし両方に合格することも可能です。
もしダブル受験をしようと考えているのであれば司法書士から受験するようにしましょう。
合格率が高い行政書士から受験した方が良いと思う方もいるかもしれませんが、司法書士の勉強をしていれば行政書士の試験範囲をほとんどカバーすることができるのです。
逆に行政書士を勉強したからと言って司法書士の試験範囲をカバーできることはありません。
司法書士試験を合格した人は8割以上で行政書士試験を合格することができます。
ただ行政書士をメインで合格したくて、司法書士は合格できたらラッキーくらいで考えているのであれば行政書士から受験しても良いですが、そういう場合は司法書士に合格する可能性はかなり低いので受験しなくても変わらないと思います。
1-1-3.行政書士と司法書士の勉強時間
行政書士を合格する為に必要な勉強時間は約600時間から800時間と言われていますが、司法書士の必要な勉強時間は約1400時間くらいと言われています。
なので司法書士を1年で合格する為には1日4時間の勉強を1日も欠かさないで行う必要があります。
1-2.行政書士と司法書士の仕事内容の違い
作成した書類を出す機関が大きく異なるというのは一番最初に説明しましたが、業務内容の中で被っている業務も存在しています。
しかし、業務が被ると言っても大まかな業務は被りますが、細かいところまで見ればちゃんと分かれていますので代表的な業務の違いについて説明します。
1-2-1.行政書士と司法書士の相続手続き業務
業務内容 |
行政書士 |
司法書士 |
---|---|---|
遺言書作成(公正証書遺言書や自筆証書遺言書) |
○ |
○ |
戸籍謄本等を収集 |
○ |
○ |
相続人の調査・確定 |
○ |
○ |
遺産分割協議書の作成 |
○ |
○ |
相続登記 |
× |
○ |
相続放棄の手続き |
× |
○ |
家庭裁判所に対する調停 |
× |
○ |
審判の申立書の作成 |
× |
○ |
相続税の申告業務 |
× |
× |
相続税の申告業務は税理士しか行えない業務になるので、行政書士も司法書士も行うことができません。
1-2-2.行政書士と司法書士の会社設立の業務
業務内容 |
行政書士 |
司法書士 |
---|---|---|
定款の作成 | ○ |
○ |
公証人役場での認証手続 | ○ |
○ |
会社設立の登記手続き | × |
○ |
会社設立後の役員や屋号の変更、資本金の増減などの手続きは司法書士のみが行える業務となります。
1-2-3.行政書士の独占業務について
行政書士が行える仕事を司法書士が行えることは多々ありますが、行政書士にしかできない独占業務というものもありますので少し説明します。
○行政機関に対する認可手続き
・一般廃棄物、産業廃棄物許可
・飲食業、風俗営業許可申請
・古物商許可
・建設業許可
○自動車関係の手続き
・車庫証明
・名義変更
・自動車登録
・廃車手続き
○外国人に対する手続き
・永住許可申請
・再入国申請
・在留期間更新許可
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2.行政書士と司法書士の年収
まず行政書士の平均年収ですが550万円から600万円といわれています。
次に司法書士の平均年収は630万円から680万円といわれています。
これだけ見るとこんなに低いの?と思うかもしれませんが、実際の年収とうのはピンキリとなっていて、独立して成功している人などは年収1,000万円を超えていたりします。
成功しやすいのは司法書士の方ですし、成功後の年収も司法書士の方が多いのは確かです。
司法書士のトップクラスの人は年収で3,000万円を超えているそうです。
3.行政書士と司法書士のダブルライセンス
行政書士と司法書士のダブルライセンスは他のどの資格よりも相性が良いものだと思います。
仕事の範囲は微妙に異なりますが、似ているところも多くダブルライセンスを持っていることで痒い所に手が届くといった感じになるのは間違いないでしょう。
ただダブルライセンスで仕事をしても、司法書士の仕事の方が割合としては多くなることは間違いないといえます。